つがる☆時空間  

青森県の観光情報や歴史民俗を中心に紹介しています。江戸時代の天守がある弘前城・岩木山、八甲田山などの四季や、こぎん刺し・津軽塗の伝統工芸をゆっくりとごらんください。

こんにちはnatuです。青森県在住の主婦ライターです。
『グラフ青森』社が発刊している「青森の暮らし」にてコラム『城下町通信』を執筆しています。弘前城や神社仏閣、あるいはこぎん刺し、『BOR0』といった古布を手掛かりに東北の魂にふれる旅をしましょう。

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毎月第三日曜日に弘前市御幸町にある『太宰治まなびの家」にて開催の太宰治文学講座。
4月16日は弘前ペンクラブ会員で詩人として『文學界』などでご活躍の船越素子さんが登壇されました。
アップするのが遅くなりましたが、とっても興味深く拝聴しました。

直木賞受賞作家・西加奈子が太宰文学の『女生徒』をイチオシにしているその理由とは?
船越さんが太宰治の文学感をわかりやすく、新鮮に語ってくれたのです。

会場:太宰治まなびの家
弘前市大字御幸町9番地35
℡0172-39-1134
受付時間10:00~16:00
見学は無料です。

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太宰治が書いた小説『女生徒』とは?

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発表されたのは昭和14年(1939)、「文学界」 内容は、19歳・女性の初夏のある1日を描いた作品。

朝、めざめて部屋をそうじして、朝食を摂った後に裁縫の教室へ通うため家を出る。
登校の道で労働者たちと会い、野卑なからかいを投げつけられ、恐怖とともに不愉快を感じる。
通学電車をいつものように御茶ノ水で下車し、授業を受けた。

放課後はちょっと寄り道して、美容室へ行き、髪に当時はまだ珍しかったパーマをあてる
帰宅すると、母の許にお客さんがきていたので、和服に着替えて晩御飯の支度……。

そんなふうに若い女性の平穏な1日をこまやかに描写した作品には、実は原案がありました。

太宰ファンの女性が日記を書いていて、それを太宰に送ったというのです。

太宰はその日記を元に脚色し、人の心を和ませるような小説作品に。
「それじゃ、オリジナルとは言えないのでは?」

そう断罪しないでね。

名もなきひとりの女性の日記を効果的に表現して、文學として評価が高い小説です。

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太宰の「女生徒」その真意は?

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平凡な1日を書いた「女性徒」を、直木賞作家である西加奈子はなぜ高く評価するのでしょうか?

そのヒントが作品が書かれた昭和14年という時代。
日本が日中戦争から太平洋戦争へと踏み出す前夜に、若い女性の何げない日常を描くことで、平和への思いを込めている。

そうなんだ!
船越素子さんの解説を聞いて、腑に落ちました。

太宰治は非常に感受性が強く、時代の空気や気配を察する嗅覚が鋭かったのです。

次回の太宰治文学講座は5月21日


太宰治まなびの家で開講の文学講座は無料です。
今月は5月21日
時間は14:00~15:00 

次回は私、田邊奈津子が弘前出身の鎌田慧氏が書いた『津軽・斜陽の家 太宰治を生んだ地主貴族の光芒』を中心にお話をします。

皆さま、ぜひいらしてください。
小作人の農民衣の資料として、こぎん衣なども会場にてお見せしたく思います。



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