つがる☆時空間  

青森県の観光情報や歴史民俗を中心に紹介しています。江戸時代の天守がある弘前城・岩木山、八甲田山などの四季や、こぎん刺し・津軽塗の伝統工芸をゆっくりとごらんください。

こんにちはnatuです。青森県在住の主婦ライターです。
『グラフ青森』社が発刊している「青森の暮らし」にてコラム『城下町通信』を執筆しています。弘前城や神社仏閣、あるいはこぎん刺し、『BOR0』といった古布を手掛かりに東北の魂にふれる旅をしましょう。

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生活の変化がしきたりを変える。
島田裕巳先生がそうお話されました。

「最近のお葬式事情と自然葬」の講演、きのうの続きです。

かつては『家』を中心に子や孫もふくめた家族が地域で暮らしていましたが、
空き家問題とともに、無縁墓もふえています。
地方の墓地によっては、40パーセント以上もお参りする人がいない所もあるのだそうです。

ただ、東京では団塊世代の方があらたに墓を求めたいという希望も多く、
青山霊園では、一坪くらいの永代使用料が1000万円という金額もさして珍しくないとか。

地方では空き家問題と連動


(゚Д゚≡゚д゚)エッ!?  びっくりです。
しかも高倍率の抽選に当たらなければ、買えないそうです。

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そのせいか都市部では『直葬』も、じわりじわり増えているのだそうです。
それから、かつては一周忌や三回忌など法要を執り行いましたけれど、サラリーマンの場合、
休みが取れないこともあって、しないケースがあり、

そもそも、檀家になっていなければ、法要もないのだそうです。
都会では、葬儀のときだけ、納骨のときだけ、お寺さんをお呼びする例も少なくない。

そんな話に、あっさりし過ぎていると感じるのは、私だけではないでしょう。

かつて『魂呼(たまよ)ばい』という風習がありました。
人生50年といわれた戦後しばらくまで田舎で見られた そうで、それは故人の魂を呼び戻すために、遺族が屋根の上から、故人の着物を振りかざして、「戻って来~い」と呼びかけるというものでした。

濃密な家族関係、死者を悼む気持ちがなくなったというわけではないけれど、
『家の力』が衰退した現況があるのでしょう。

なぜ『ご先祖』さまは大事にされたか。
子孫に田畑、山林、あるいは商売の基盤を継承させることができたから。

それで地方でも暮らしが成り立った。
けれど、いまは子どもに親の仕事を継がせると、経営不振などのリスクを考えざる得ない。
時代の急激な変化で、過去の暮らし方が手本にならない。

それで、葬儀のあり方も、変わりつつあるようです。

『0葬(ぜろそう』という考え方もあるのですが、興味のある方は島田先生のご著書をご覧になって下さい。
     島田先生の公式ホームページ

さいごにこんな質問が、参加者から出されました。

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 「子どもがないので、先祖のお墓もふくめて墓じまいを考えていますが、お寺さんにどう切りだせばいいでしょうか」

お寺さんによって全く違う対応も

 このケースは、お寺によっては離檀料 を請求されることがあります。
 150万円。
 檀家をやめるなら、支払ってというお寺は実際あるそうです。
 
 また逆に、50万円くらいを返してくれる良心的なお寺もあるとのこと。
 そして、もめるようなら、間に行政司書を入れて進める。

いまはたとえ子どもがいても、墓守りを強いるわけにはいかないでしょう。
何といっても、子どもには子どもの生き方がありますし。

海洋散骨、樹木葬、バルーン宇宙葬……
生き方もさまざまなら、葬送の仕方も色々に。

私にとって、今回の終活セミナーは、これからの『生きる』を見つめ直すきっかけとなりました。
悩みだった実家のお墓は、私が元気なうちは父の希望通りに、お花で飾り、供養に参りましょう。
そうです!
父にはまだまだ長生きしてほしい(*^_^*)


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